ハトにも「審美眼」、慶応大研究報告
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【6月27日 AFP】ハトにも「審美眼」があることが、慶応大学(Keio University)文学部の渡辺茂(Shigeru Watanabe)教授(比較認知科学)らの実験で明らかになった。
これまでに「ハトはモネとピカソの絵を区別できる」ことを示す研究結果を発表している同教授らの研究チームは、ハトが絵の「上手」「下手」を区別する能力があるかを究明するための実験を行った。
実験では、慶応幼稚舎の児童が描いた絵を事前に一般的な基準で「上手」か「下手」かを判断し、ハトが「上手」な絵をつついた時だけ餌を与えた。すると1か月後には、初めて見る絵であっても、「上手」なものにだけ反応するようになったという。
研究は、ハトにも普通の人間と同様に、「上手」または「美しい」絵を見分ける能力があることが分かったと結論づけている。
今回の成果はドイツの比較認知科学専門誌「Animal Cognition」に掲載される。(c)AFP