米NASA、19日に月探査機2機を打ち上げ 氷の検出に期待
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【6月18日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は19日(現地時間18日夕)、無人月探査機2機を打ち上げる。
NASAでは1972年以来行われていない月の有人探査を、2020年までに実施しようと目指している。今回の打ち上げは、太陽系のさらに深部、火星以遠の探査立ち上げを目的とする長期計画の第一段階。
米フロリダ(Florida)州から無人ロケット、アトラスV(Atlas V)で打ち上げられる2機は、衝突機「エルクロス(LCROSS)」と周回探査機「ルナー・リコネサンス・オービター」(LRO)。
計画責任者のトッド・メイ氏(Todd May)は週はじめの記者会見で「ロボット探査によって詳細な情報を得た状態で、今後の有人月探査について決定を下す必要がある」と述べた。
■期待される氷の検出
エルクロスの今回の活動には特に、ここ数年のNASAのなかでも最も画期的な発見の可能性が期待される。
エルクロスの任務は月面上の氷の検出だ。水分の存在は、月面有人基地計画にとって最重要となる要素。最初に、太陽があたらない月の永久影部分にあたる極付近に分離式のロケットを激突させ、放出されるちりなどを分析する。分析後に探査機も秒速2.5キロで月に衝突させる。
NASAによれば、この2回の衝突で地中から約500メートルトン分の月物質が掘り起こされる計算で、長期間凍結したままの氷や、地球上では発見されたことのない鉱物組成がないか調査する。
一方、LROは月の上空50キロという過去に例のない低軌道を1年間にわたって周回し、将来の探査の基礎となる地形情報などを集める。(c)AFP/Jean-Louis Santini
NASAでは1972年以来行われていない月の有人探査を、2020年までに実施しようと目指している。今回の打ち上げは、太陽系のさらに深部、火星以遠の探査立ち上げを目的とする長期計画の第一段階。
米フロリダ(Florida)州から無人ロケット、アトラスV(Atlas V)で打ち上げられる2機は、衝突機「エルクロス(LCROSS)」と周回探査機「ルナー・リコネサンス・オービター」(LRO)。
計画責任者のトッド・メイ氏(Todd May)は週はじめの記者会見で「ロボット探査によって詳細な情報を得た状態で、今後の有人月探査について決定を下す必要がある」と述べた。
■期待される氷の検出
エルクロスの今回の活動には特に、ここ数年のNASAのなかでも最も画期的な発見の可能性が期待される。
エルクロスの任務は月面上の氷の検出だ。水分の存在は、月面有人基地計画にとって最重要となる要素。最初に、太陽があたらない月の永久影部分にあたる極付近に分離式のロケットを激突させ、放出されるちりなどを分析する。分析後に探査機も秒速2.5キロで月に衝突させる。
NASAによれば、この2回の衝突で地中から約500メートルトン分の月物質が掘り起こされる計算で、長期間凍結したままの氷や、地球上では発見されたことのない鉱物組成がないか調査する。
一方、LROは月の上空50キロという過去に例のない低軌道を1年間にわたって周回し、将来の探査の基礎となる地形情報などを集める。(c)AFP/Jean-Louis Santini