【6月11日 AFP】中国国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)は10日、米インターネット検索大手ヤフー(Yahoo)が北京(Beijing)に研究開発センターを開設したと伝えた。コスト削減を模索する中、中国の豊富な知的人材を活用したい考えだ。

 ヤフーの研究センターは米国の本部、インドに続いて3か所目。チャイナ・デーリーによると、検索や広告、個人向けのインターネット・ツールや技術などに注力する。また、ヤフーのジェフ・キンダー(Jeff Kinder)メディア・プロダクト&ソリューションズ上級副社長は、グローバルなコア・プラットホームの開発にも携わると述べた。

 同紙によると、中国にセンターを設立することについて、キンダー氏は、「主な理由は、中国にエンジニアや科学者の人材が豊富にいることだ。また、コスト構造の最適化も行う」と述べた。ヤフーは、センターで雇用する人員数や投資額の規模については明らかにしていない。

 このセンターは、中国でヤフーを運営するアリババ・グループ(Alibaba Group、阿里巴巴)とは独立して運営が行われる。(c)AFP