【5月18日 AFP】米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「アトランティス(Atlantis)」の宇宙飛行士らは17日、ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space TelescopeHST)の修理のため、4回目の船外活動を行った。

 今回担当したのは、マイク・マッシミノ(Mike Massimino)飛行士とマイケル・グッド(Michael Good)飛行士の2人で、一連の船外活動の中で最も困難なものとなるとみられている、宇宙望遠鏡撮像分光器(Space Telescope Imaging SpectrographSTIS)の交換を行った。

 STISは1997年に設置されたもので、大質量ブラックホールの観測に使用される装置。天体の化学成分や温度、圧力、速度などを観測することが可能だが、2004年に電源が故障したため使用されていなかった。

 両飛行士は111個の小さいねじで固定されていた防護カバーを外し、故障した回路基盤を交換した。その後1組の掛け金で新しいカバーを固定した。

 その後、ただちに電気系統のテストが行われたが、アトランティスの技術者たちは17日の夜中にかけてさらに徹底的なテストを行う予定だという。ハッブルは19日までアトランティスの貨物室に固定される。(c)AFP/Mark Carreau