【4月7日 AFP】国立台湾大学(National Taiwan University)地学部の研究チームが6日、従来より15秒早く地震を感知し、当局や住民に危険を知らせることのできる小型の地震感知装置を開発したと発表した。

 装置は、同大のウー・イーミン(Wu Yi-min)准教授および米カリフォルニア工科大学(California Institute of Technology)の金森博雄(Hiroo Kanamori)名誉教授が提唱する理論に基づいている。

 ウー准教授によると、震源地からの距離によっては最短で従来より15秒早く地震を感知することができるため、地震の被害を軽減できる可能性があるという。また、装置をコンピューターに接続して、大地震の際に電車や高層ビルのエレベーターを自動停止させるような使い方もできるとしている。

 装置の試作品は現在、台湾中央気象局が実際に使用している地震早期警報システムと併用して試験運用されており、2年後には完成品が1台1万台湾ドル(約3万円)程度で発売される見込み。(c)AFP