【3月29日 AFP】米国の富豪、チャールズ・シモニー(Charles Simonyi)氏ら3人を乗せたロシアのソユーズ(Soyuz)宇宙船が28日、国際宇宙ステーション(International Space StationISS)にドッキングした。

 ソユーズのコンピューターが同宇宙船のエンジン1基にトラブルを検知してドッキングを中断させたため、米国とロシアの宇宙飛行士が自動操縦を解除して手動でドッキングを行った。

 ロシア・モスクワ(Moscow)近郊にあるミッションコントロールセンターのウラジーミル・ソブロフ(Vladimir Sovlov)氏はロシア通信(RIA)に、「コンピューターが深刻なエンジントラブルと判断し、ソユーズを毎秒1メートルの速度でISSから離し始めたため乗組員に介入するよう求めた。船長がエンジンは正常だと判断したため我々は手動によるドッキングを許可し、成功した」と語った。

 シモニー氏、ロシアのゲナディ・パダルカ(Gennady Padalka)飛行士、米国のマイケル・バラット(Michael Barratt)飛行士は空気漏れがないことなどを確認した後、ドッキングから約3時間が過ぎたグリニッジ標準時28日午後4時30分(日本時間29日午前1時30分)にISSに入った。

 今回シモニー氏はISSに12日間滞在し、パダルカ、バラット両飛行士と交代する2人とともに4月7日に地球に戻る予定。(c)AFP