【3月20日 AFP】スペースシャトル「ディスカバリー(Discovery)」の宇宙飛行士らは19日、国際宇宙ステーション(International Space StationISS)に太陽電池パドルを搭載するS6トラスと呼ばれる部分の取り付け作業を行った。

 米航空宇宙局(NASA)によると、「ディスカバリー」クルーの1回目の船外活動は、スティーブン・スワンソン(Steven Swanson)、リチャード・アーノルド(Richard Arnold)両宇宙飛行士が日本時間19日午後9時16分、ISSの減圧室から宇宙空間に出て開始された。

 ロボットアームでシャトルの貨物室から取り出された重さ14トンのS6トラスは、両飛行士によってISSに設置され、起動に必要な電源などの接続作業が行われた。

 S6トラスは4つ目で、最後の太陽電池パドル・ラジエータ。3万2800個の太陽電池が並んだパドルを2枚搭載し、展開すると縦35メートル、横11.58メートルの大きさになる。発電能力は90-120キロワットで、欧州実験棟「コロンバス(Columbus)」や、日本の「きぼう(Kibo)」で行われる化学実験に必要な電力をISSに供給する。

 太陽電池パドルを展開するミッションは、日本時間20日午後11時58分に予定されている。(c)AFP