【3月1日 AFP】中国国営新華社(Xinhua)通信は1日、中国が初の宇宙ステーション建設に向け、2010年下旬に宇宙ステーション・モジュール「天宮1号(Tiangong I)」を打ち上げ、翌11年初頭に「神舟8号(Shenzhou VIII)」とのドッキングを行うと伝えた。

 新華社通信が伝えた中国宇宙計画当局の高官の話によると、天宮1号は宇宙飛行士らの生活空間と実験棟をそなえ、長期間の無人運転が可能。重量は約8.5トンで、同高官は、同モジュールの打ち上げが宇宙ステーションの建設に不可欠だと語った。

 これに先立ち、宇宙計画当局は、軌道上に天宮1号のようなモジュールを複数打ち上げドッキングさせることで、半永久的な宇宙ステーションを建設する計画を明らかにしていた。

 天宮1号が中国初の有人宇宙ステーションになるか、あるいはドッキングや宇宙ステーション技術のテストのみを行う施設になるかどうかは、まだわかっていない。

 2011年に予定される宇宙空間でのドッキングは、宇宙飛行士を使わずに地上から遠隔操作で行われるという。

 中国は2003年、楊利偉(Yang Liwei)宇宙飛行士を乗せた「神舟5号(Shenzhou V)」を打ち上げ、旧ソ連および米国に続き有人宇宙船の打ち上げに成功した3番目の国になった。(c)AFP