【2月28日 AFP】いたずら書きは時間の無駄遣いなどではなく、退屈なプレゼンやスピーチを記憶しやすくする効果がある――。英プリマス大学(University of Plymouth)の研究チームは27日、学術誌「Applied Cognitive Psychology」でこのような実験結果を発表した。

 実験では、ボランティア40人に、8人の人物の名前が登場する留守番電話のメッセージを聞いてもらい、半数の20人には同時に紙に書かれた図形を塗りつぶす作業をしてもらった。

 その後、会話に登場した人物の名前を思い出してもらうと、いたずら書きしなかったグループは平均5.8人しか思い出せなかったのに対し、いたずら書きをしていたグループは平均7.5人と、29%も記憶力がよかった。

 同大のJackie Andrade教授は、「いたずら書きのような単純作業は、主作業の能率に影響を与えず、かつ空想にふけるのを防ぐ効果があるのではないか」との見解を示した。(c)AFP