【2月24日 AFP】(一部更新)米航空宇宙局(NASA)は24日、地球上の二酸化炭素(CO2)排出を監視する軌道上炭素観測衛星(Orbiting Carbon ObservatoryOCO)を搭載したロケット「トーラスXL(Taurus XL)」を打ち上げたが分離に失敗し、OCOを軌道に乗せることができなかったと発表した。トーラスXLは、南極近くの海中に墜落したという。

 トーラスXLは現地時間24日午前1時55分(日本時間午後6時55分)に、米カリフォルニア(California)州のバンデンバーグ空軍基地(Vandenberg Air Force Base)から打ち上げられた。打ち上げから数分後、上昇の際に衛星を保護する装置が適切に切り離せず、衛星の分離ができなかったという。
 
 NASAのテレビ中継で解説を務めたジョージ・ディラー(George Diller)氏は「今夜の打ち上げでは分離ができず、軌道投入に失敗した」と述べた。

 NASAによると、地球上のCO2分布を把握し、時間経過によってその分布に起こる変化を調査するのがOCOの任務だ。CO2調査にNASAの宇宙船が用いられるのは初めて。他国では日本が1月、CO2監視衛星を打ち上げた。(c)AFP