米露の通信衛星が衝突、大量の宇宙ごみが発生
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【2月12日 AFP】(写真追加)米航空宇宙局(NASA)は11日、シベリアの上空約790キロで米イリジウム・サテライト(Iridium Satellite)社の通信衛星とロシアの通信衛星が10日に衝突したことを明らかにした。米CBSテレビのSpace Newsが報じた。通信衛星同士が衝突したのは初めてという。
衝突したのはイリジウム社の通信衛星(重さ560キロ)と、現在は使用されていないロシアの通信衛星「Cosmos 2251」(重さ900キロ)。NASAは大量の宇宙ごみが発生したことを確認しているが、国際宇宙ステーション(ISS)が宇宙ごみと衝突する可能性は、両者の軌道高度が436キロも隔たっていることから、極めて低いという。
ただし、宇宙ごみは拡散を続けることが予想されるため、ISSを退避させる必要性が生じる可能性はあるという。
なお、イリジウム社も11日、自社の通信衛星がロシアの通信衛星と衝突したと発表した。
同社は、「(人工衛星同士の衝突は)極めて珍しいが、当社の衛星群はそうした事態にも対処できる態勢を整えている。30日以内に、問題の衛星を軌道上の予備衛星と交代させる」との声明を発表した。ただし、一部のサービスが短期間、断続的に中断される可能性があるという。同社は13日までに具体的な解決策を提示する予定だ。
また、衝突の原因については、同社の過失ではないことを強調した。
同社は、軌道上に66個の衛星ならびに予備衛星を打ち上げている。(c)AFP
衝突したのはイリジウム社の通信衛星(重さ560キロ)と、現在は使用されていないロシアの通信衛星「Cosmos 2251」(重さ900キロ)。NASAは大量の宇宙ごみが発生したことを確認しているが、国際宇宙ステーション(ISS)が宇宙ごみと衝突する可能性は、両者の軌道高度が436キロも隔たっていることから、極めて低いという。
ただし、宇宙ごみは拡散を続けることが予想されるため、ISSを退避させる必要性が生じる可能性はあるという。
なお、イリジウム社も11日、自社の通信衛星がロシアの通信衛星と衝突したと発表した。
同社は、「(人工衛星同士の衝突は)極めて珍しいが、当社の衛星群はそうした事態にも対処できる態勢を整えている。30日以内に、問題の衛星を軌道上の予備衛星と交代させる」との声明を発表した。ただし、一部のサービスが短期間、断続的に中断される可能性があるという。同社は13日までに具体的な解決策を提示する予定だ。
また、衝突の原因については、同社の過失ではないことを強調した。
同社は、軌道上に66個の衛星ならびに予備衛星を打ち上げている。(c)AFP