【2月4日 AFP】日本人に見られる長寿に関連する遺伝子は、欧州の人びとにも見られるとの研究結果が、米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)の電子版で3日、発表された。この研究結果から、世界中のこうした遺伝子をもつ人びとは長生きできるということを示唆しているという。

 独キール大学(University of Kiel)のAlmut Nebel教授らによって行われたこの研究によると、100歳以上のドイツ人388人と若者731人の遺伝子を比較した結果、高齢者のグループではFOXO3Aという遺伝子の変異体が高い割合で確認できたという。

 この結果は、2008年9月に行われた米国での研究結果を裏付けるものだという。米国での研究では、95歳以上の日本人3741人の遺伝子を分析した結果、キール大の研究と同様の結果が出ていた。(c)AFP