【1月13日 AFP】三菱重工業(Mitsubishi Heavy Industries)は12日、国産大型ロケット「H2A」の初の海外契約として、韓国から同ロケットを使った衛星の打ち上げを受注したと発表した。

 三菱重工業は、欧州宇宙産業大手アリアンスペース(Arianespace)や、米航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)を中心とする国際ベンチャー企業シーランチ(Sea Launch)と衛星打ち上げシステムで競合しているが、これまでの受注は国内1件だけだった。今回、発注したのは韓国航空宇宙研究院(KARI)で、三菱重工業はH2Aロケットの受注に弾みがつくと期待している。

 KARIは、韓国の多目的実用衛星「コンプサット3(KOMPSAT-3)」の打ち上げにH2Aロケットを使用する計画。コンプサット3は高解像度の光学撮影装置を搭載し、農業・海洋関連のデータや地理的データを収集する。

 三菱重工は受注額については明らかにしていない。(c)AFP