アポロ8号の打ち上げから40年
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【12月22日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は21日、人類初の有人月周回ミッションを行ったアポロ8号(Apollo 8)の打ち上げ40周年の記念式典を行った。
アポロ8号は1968年12月21日、フランク・ボーマン(Frank Borman)、ジェームス・ラベル(James Lovell)、ウィリアム・アンダース(William Anders)の3宇宙飛行士を乗せて、米フロリダ(Florida)州ケープカナベラル(Cape Canaveral)から打ち上げられ、3日後に月をまわる軌道に乗った。
この成功を経てアポロ計画は、1969年のニール・アームストロング(Neil Armstrong)船長による有名な「小さな一歩」につながっていくことになる。
1968年の米国は、マーティン・ルーサー・キング(Martin Luther King Jr.)牧師やジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)大統領の暗殺、ベトナム戦争、全米各地で頻発した暴動などで混乱していたが、アポロ8号の成功はそうした状況の中にあった米国を一つにまとめる力があった。
アポロ8号の乗組員たちは月の軌道上から、日の出ならぬ「地球の出」を見ることになった。アンダース飛行士によって撮影された「地球の出」の写真は、20世紀で最も有名な写真の一つとなった。
国際宇宙ステーション(International Space Station、ISS)に滞在するクルーたちは今週、「われわれは(アポロ8号の)勇気ある探検者たちを記憶にとどめ、彼らの偉業にならって彼らの旅を続けていることを光栄に思う」とする、アポロ8号に敬意を表わすビデオメッセージを宇宙から送った。(c)AFP