「メダルは穴に埋めます」、ノーベル賞の益川教授が帰国会見
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【12月15日 AFP】「(ノーベル賞の)受賞メダルは穴に埋めます」――。2008年のノーベル物理学賞を授賞した益川敏英(Toshihide Maskawa)京都産業大学教授(68)が15日、授賞式が行われたスウェーデンから帰国し、関西空港でちゃめっ気たっぷりの記者会見を行った。
英語嫌いを理由にこれまで海外での会議に一切出席せず、授賞式が初めての海外渡航となった益川教授。受賞メダルをどうするかとの記者団の質問に、「穴でも掘って埋めておきます」と得意のジョークを披露した。
さらに、「科学者にも良い科学者と悪い科学者がいる。重要なことは、われわれが科学者としての立場から、人間としてどのように平和に貢献できるかということだ」と真面目な見解を記者らに語った。
益川教授は、小林誠(Makoto Kobayashi)高エネルギー加速器研究機構(KEK)名誉教授と共同で1970年代に発表した「クォークの世代数を予言する対称性の破れの起源の発見」研究で、ノーベル物理学賞を授賞した。(c)AFP