電気魚のパートナー探しは「ビビッときた」かどうかで決まる、独研究
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【11月28日 AFP】器官の一部から電流を発生させて濁った川の中でも獲物をとることで知られる魚、モルミルス(Mormyrid、エレファントノーズフィッシュ)が、パートナーを探す時も電流を使うことが、26日の「英国王立協会紀要(生命科学版、Proceedings of The Royal Society B)」に発表された研究で明らかになった。
独ポツダム大学(Potsdam University)の研究でチームは、アフリカ中央部を流れるコンゴ川(Congo River)に生息するモルミルスが、ほぼ視界ゼロの状況でどうやってパートナーを見つけるのかを、ベルリン(Berlin)郊外に用意した水槽で実験調査した。
実験では、コンゴ民主共和国(旧ザイール)の首都キンシャサ(Kinshasa)から空輸されたカムピロモルミルス属のCampylomormyrus compressirostrisのメス6匹を使用。雨期と同様に視界が悪い条件で、成熟するまで生育した。その後、夜のうちに、鉄板で3等分に仕切った大きな水槽の中央部分に成熟したメスを入れた。
最初の実験では、仕切られた水槽の両サイドの部分にオスを入れた。このオスのうち、同種のモルミルスは1匹のみで、残りは形はよく似ているものの電流発生量の少ない別種のカムピロモルミルス・リンコフォルス(Campylomormyrus rhynchophorus)とした。
水槽の中に仕掛けた赤外線カメラによる観察の結果、メスは同種のオスの方に興味をもつ度合いが強かったという。
次に、形はまったく異なるもののほぼ同様の電流を発するカムピロモルミルス・タマンドゥア(Campylomormyrus tamandua)のオスを水槽に入れて実験した。するとメスは、同種のオスに対するのと同じだけの興味を、このオスに示した。
研究チームは、こうした研究の結果、電気魚のパートナー探しは、人間と同様に「ビビッとくる」かどうかが重要だということが分かったとしている。(c)AFP
独ポツダム大学(Potsdam University)の研究でチームは、アフリカ中央部を流れるコンゴ川(Congo River)に生息するモルミルスが、ほぼ視界ゼロの状況でどうやってパートナーを見つけるのかを、ベルリン(Berlin)郊外に用意した水槽で実験調査した。
実験では、コンゴ民主共和国(旧ザイール)の首都キンシャサ(Kinshasa)から空輸されたカムピロモルミルス属のCampylomormyrus compressirostrisのメス6匹を使用。雨期と同様に視界が悪い条件で、成熟するまで生育した。その後、夜のうちに、鉄板で3等分に仕切った大きな水槽の中央部分に成熟したメスを入れた。
最初の実験では、仕切られた水槽の両サイドの部分にオスを入れた。このオスのうち、同種のモルミルスは1匹のみで、残りは形はよく似ているものの電流発生量の少ない別種のカムピロモルミルス・リンコフォルス(Campylomormyrus rhynchophorus)とした。
水槽の中に仕掛けた赤外線カメラによる観察の結果、メスは同種のオスの方に興味をもつ度合いが強かったという。
次に、形はまったく異なるもののほぼ同様の電流を発するカムピロモルミルス・タマンドゥア(Campylomormyrus tamandua)のオスを水槽に入れて実験した。するとメスは、同種のオスに対するのと同じだけの興味を、このオスに示した。
研究チームは、こうした研究の結果、電気魚のパートナー探しは、人間と同様に「ビビッとくる」かどうかが重要だということが分かったとしている。(c)AFP