テキーラから人工ダイヤ、メキシコ研究チームが実験成功
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【11月13日 AFP】メキシコの研究チームが、同国の代表的な酒テキーラからダイヤモンドを作り出すことに成功した。ただし、小さすぎて宝飾品としては使用できないため、用途については現在検討中だという。
この実験に成功したのは、メキシコ国立自治大学(National Autonomous University of Mexico)の研究チーム。チームは約13年前に人工ダイヤを作る実験を開始した当初、メタンなどのガスを実験材料に使っていたが、その後は液体から人工ダイヤを生成するようになった。この液体にはエタノール40%、水60%の液体が最適だが、チームはテキーラの成分が同様の割合であることに気付いた。
「ある日、大学内の店で安物のテキーラのボトルを1本買い、エタノールと水で行ったのと同じ条件で実験を行ったところ、良い結果が得られた」とチームの1人、ミゲル・アパティガ(Miguel Apatiga)氏は語る。そしてテキーラ・ブランコを熱し、発生した蒸気をステンレス製の基盤上に沈着させると、ダイヤモンドの被膜ができることを発見したという。
ただし、この方法で生成したダイヤモンドは小さすぎて指輪用のダイヤを作り出すのは非常に難しいため、チームは宝飾品以外の用途を検討している。
アパティガ氏によると、「テキーラ・ダイヤ」は将来的に、コンピューター・チップに使用されているシリコンの代用品として利用できる可能性があるという。そのほか、放射線の検出や切断装置のコーティングにも役立つとみられる。
「人工ダイヤがテキーラから作られたという事実は、確かに魅力的だ。メキシコ産の製品だし、メキシコ人研究者が開発した。だが商業関係者は『なんて素晴らしい!でも、何に使えるんだ?』と聞くだろう」と、アパティガ氏は言う。
チームは一般的な安物のテキーラ・ブランコを使い最初の実験を行ったが、現在は高級品なども使い、人工ダイヤの生成に最適なテキーラの種類を研究しているという。(c)AFP
この実験に成功したのは、メキシコ国立自治大学(National Autonomous University of Mexico)の研究チーム。チームは約13年前に人工ダイヤを作る実験を開始した当初、メタンなどのガスを実験材料に使っていたが、その後は液体から人工ダイヤを生成するようになった。この液体にはエタノール40%、水60%の液体が最適だが、チームはテキーラの成分が同様の割合であることに気付いた。
「ある日、大学内の店で安物のテキーラのボトルを1本買い、エタノールと水で行ったのと同じ条件で実験を行ったところ、良い結果が得られた」とチームの1人、ミゲル・アパティガ(Miguel Apatiga)氏は語る。そしてテキーラ・ブランコを熱し、発生した蒸気をステンレス製の基盤上に沈着させると、ダイヤモンドの被膜ができることを発見したという。
ただし、この方法で生成したダイヤモンドは小さすぎて指輪用のダイヤを作り出すのは非常に難しいため、チームは宝飾品以外の用途を検討している。
アパティガ氏によると、「テキーラ・ダイヤ」は将来的に、コンピューター・チップに使用されているシリコンの代用品として利用できる可能性があるという。そのほか、放射線の検出や切断装置のコーティングにも役立つとみられる。
「人工ダイヤがテキーラから作られたという事実は、確かに魅力的だ。メキシコ産の製品だし、メキシコ人研究者が開発した。だが商業関係者は『なんて素晴らしい!でも、何に使えるんだ?』と聞くだろう」と、アパティガ氏は言う。
チームは一般的な安物のテキーラ・ブランコを使い最初の実験を行ったが、現在は高級品なども使い、人工ダイヤの生成に最適なテキーラの種類を研究しているという。(c)AFP