【9月29日 AFP】有人宇宙船「神舟7号(Shenzhou VII)」のミッションで船外活動を成功させた中国は28日、次の目標は月への有人飛行と宇宙ステーション建設だと表明した。

 今回で3回目となった中国の有人宇宙船の打ち上げでは、68時間のミッションで歴史的な船外活動(宇宙遊泳)も行われ、同国の宇宙開発に大きく弾みがついた。

 同国の有人宇宙飛行計画の広報担当者は、「科学技術の進歩を継続させていけば、月への有人宇宙飛行の夢は近い将来に達成できると信じている」と語った。

 同広報担当者によると、中国政府は2020年には軌道を周回する長期滞在型宇宙施設の建設を、続いて月への有人飛行を目指しているという。

 中国政府の計画では、宇宙での長期滞在に必要なドッキング技術などの知識を高めるため、2011年から新しいミッションが必要となる。

 最終目標は月への有人飛行だが、具体的な日程や、実際に月面着陸を行うのか、月の軌道上の飛行なのかは明らかにされなかった。(c)AFP