ハイテク技術で「死海文書」文字判読へ、将来はネットで一般公開も
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
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中東・北アフリカ
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【8月28日 AFP】イスラエル考古学庁(Israel Antiquities Authority、IAA)は27日、「死海文書(Dead Sea Scrolls)」の数千枚にのぼる断片全部をデジタル画像化し、それをインターネット上で一般公開するという計画を発表した。
「死海文書」は、現存する最古の旧約聖書写本とされるヘブライ語聖書の断片を含む、約900巻の写本の集まり。ユダヤ教とキリスト教の誕生を解明するもので、史上最も貴重な考古学的発見のひとつと考えられている。1947年に死海(Dead Sea)付近の洞窟で、ベドウィンの羊飼いが最初の断片を発見した。
発見された死海文書の大半は数千枚に断片化されている。断片に書かれている文字は、古くなった羊皮紙が黒ずむなどして、人間の目では見えない状態だった。ところが赤外線カメラやマルチスペクトラルカメラを使用すると文字が判読可能な状態になることが分かった。今後は写本の断片すべてを赤外線撮影し、その画像をインターネット上に公開する計画だと、IAAは述べている。
死海文書の羊皮紙の断片はきわめてもろく、保存対策のためこれまで一般公開されていたのはごく一部だった。(c)AFP
「死海文書」は、現存する最古の旧約聖書写本とされるヘブライ語聖書の断片を含む、約900巻の写本の集まり。ユダヤ教とキリスト教の誕生を解明するもので、史上最も貴重な考古学的発見のひとつと考えられている。1947年に死海(Dead Sea)付近の洞窟で、ベドウィンの羊飼いが最初の断片を発見した。
発見された死海文書の大半は数千枚に断片化されている。断片に書かれている文字は、古くなった羊皮紙が黒ずむなどして、人間の目では見えない状態だった。ところが赤外線カメラやマルチスペクトラルカメラを使用すると文字が判読可能な状態になることが分かった。今後は写本の断片すべてを赤外線撮影し、その画像をインターネット上に公開する計画だと、IAAは述べている。
死海文書の羊皮紙の断片はきわめてもろく、保存対策のためこれまで一般公開されていたのはごく一部だった。(c)AFP