【8月15日 AFP】16日夜(地域によっては17日早朝)、世界各地で部分月食が観測される。

 月食は、太陽、地球、月が一直線に並んだ時、地球が投じる影に月が隠れる現象のこと。地球から観測すると一部が明るく、一部が影に隠れて暗く見え、地表のさまざまな条件によって色が変化する。

 月食は、月が地平線上に見える場所ではどこでも観測することができる。今回の月食は、アフリカ大陸の大半、東欧、中央アジア、インド、中東が最もよく観測しやすい地域とされている。西欧と英国では、食の最中に月が昇る「月出帯食」となる。

 食は16日午後6時23分GMT(日本時間17日午前3時23分)に、月が半影(太陽の光が一部さえぎられて届かない部分)に入ったところで始まる。午後7時36分GMT(同午前4時36分)には、本影(太陽の光が全く届かない部分)に入る。

 食の最大は午後9時10分(GMT、同午前6時10分)で、地球から見える月の面の80%以上が本影に、残りの部分が半影部に入る。月は午後10時44分(GMT、同午前7時44分)に本影から出て、午後11時59分(GMT、同午前8時59分)に半影部を出ると食が終わる。食の間、月はやぎ座の正面に位置し、右手には木星が来る。

 月食は日食と違い直視しても安全で、観測に特別な装置を必要としない。(c)AFP