【8月5日 AFP】米国女性が飼っていたアメリカンピットブルテリアのクローン犬5匹が7月28日、韓国ソウル大学(Seoul National University)獣医学部の研究チームの手によって誕生した。

 ピットブル「ブーガー(Booger)」の飼い主、米カリフォルニア(California)州ハリウッド(Hollywood)に住む映画脚本家のBernann McKinneyさんは5日、クローンの5匹と対面し「奇跡のよう」と感動しながら抱きしめた。

 ソウル大学との提携で亡くなった「ブーガー」を冷凍された耳の組織から「再生」する計画に乗り出した韓国のバイオテクノロジー企業、RNLバイオ(RNL Bio)は、5匹のクローン誕生について「世界初のペット犬の商業クローニング」だと絶賛した。

 6日に58歳の誕生日を迎えるMcKinneyさんは「私にとって初めての、そして最高の誕生日プレゼントと言える」と涙した。

 RNL Bioのラ・ジェンチャン(Ra Jeong-Chan)CEOによると、5匹は前月28日に2匹の代理母犬から生まれた。同社はソウル大と組み、世界で初めて営利目的のペット犬クローニング・サービスを開始。今回の計画は、ソウル大の李柄千(Lee Byeong-Chun)教授率いるチームが5月に着手した。李教授は2005年、スナッピー(Snuppy)という名のアフガンハウンドから世界初のクローン犬を誕生させたプロジェクトで主要や役割を果たした。

 RNL Bioは当初、クローン料金としてMcKinneyさんに15万ドル(約1620万円)を提示したが、初の「クローン犬ペット契約成立」を祝い、5万ドル(約540万円)への値下げに応じたという。(c)AFP