【6月13日 AFP】惑星から「準惑星」に格下げされてから約2年、冥王星(プルート)がわずかながら尊厳を取り戻した――国際天文学連合(International Astronomical UnionIAU)は12日、太陽の周りを回る天体についての分類基準を見直し、「軌道付近に別の天体がない」という1つを除き惑星の条件を満たしている天体を「冥王星型天体」(プルートイド、plutoid)と命名すると発表した。

 冥王星が惑星から除外されたため、現在太陽系の最外惑星は海王星だが、冥王星型天体はそれより外側になる。

 海王星は太陽から45億キロメートル離れており、164.8年の周期でその周りを公転している。

 IAUは2006年8月、熱の入った議論の結果、天文学者や愛好家の激しい反対を押し切り冥王星を惑星から除外した。

 惑星、準惑星、冥王星型天体のいずれも、太陽の周りを軌道を描いて公転する、十分な質量を持つため自己重力が個体に働く力を上回りほぼ球状の形をしているという2つの共通の特徴を備えている。

 このうち軌道周辺に別の天体がないものが惑星とみなされる。この基準によると太陽系惑星は、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星となる。(c)AFP