NASA、ガンマ線広域望遠鏡衛星の打ち上げに成功
このニュースをシェア
【6月12日 AFP】(写真追加)米航空宇宙局(NASA)はグリニッジ標準時間11日午後4時5分(日本時間12日午前1時5分)、宇宙ガンマ線など宇宙の謎の解明につながると期待されているガンマ線広域望遠鏡衛星(Gamma Ray Large Area Space Telescope、GLAST)をフロリダ(Florida)州ケープカナベラル(Cape Canaveral)空軍基地から打ち上げた。
デルタ2ロケットに搭載されたGLASTは打ち上げから約75分後、地上565キロメートルで軌道に乗った。NASAの発表によると、技術的な問題で打ち上げが予定より20分遅れたという。
重さ4.3トンのGLASTは、宇宙線源から放出されるガンマ線(光線の中では最大のエネルギーを持つ)の観測機器を搭載しており、ブラックホールの形成など宇宙での大きな出来事の解明につながるのではないかと期待されている。また、「パルサー」と呼ばれる強い電磁波を放つ中性子星について情報を集めることも目的の1つ。
宇宙の光子や素粒子を観測することで、暗黒物質(ダークマター)の謎を解く鍵が見つかる可能性もある。暗黒物質は宇宙全体の質量の約25%を占め、裸眼では観測が不可能。人間の眼で観測できる物質は宇宙全体の5%を占めるに過ぎず、残りの70%は「暗黒エネルギー」と呼ばれ宇宙の拡大を促進していると考えられている以外、ほとんど解明されていない。(c)AFP/Jean-Louis Santini
デルタ2ロケットに搭載されたGLASTは打ち上げから約75分後、地上565キロメートルで軌道に乗った。NASAの発表によると、技術的な問題で打ち上げが予定より20分遅れたという。
重さ4.3トンのGLASTは、宇宙線源から放出されるガンマ線(光線の中では最大のエネルギーを持つ)の観測機器を搭載しており、ブラックホールの形成など宇宙での大きな出来事の解明につながるのではないかと期待されている。また、「パルサー」と呼ばれる強い電磁波を放つ中性子星について情報を集めることも目的の1つ。
宇宙の光子や素粒子を観測することで、暗黒物質(ダークマター)の謎を解く鍵が見つかる可能性もある。暗黒物質は宇宙全体の質量の約25%を占め、裸眼では観測が不可能。人間の眼で観測できる物質は宇宙全体の5%を占めるに過ぎず、残りの70%は「暗黒エネルギー」と呼ばれ宇宙の拡大を促進していると考えられている以外、ほとんど解明されていない。(c)AFP/Jean-Louis Santini