【5月30日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は29日、火星探査機フェニックス・マーズ・ランダー(Phoenix Mars Lander)のロボットアームの操作試験を行いアームが正常に作動することを確認したと発表した。

 チタンとアルミ製の長さ2.35メートルのロボットアームの先端には、火星の表層土を約50センチの深さまで掘削できるスコップ部分が付いている。アームの操作は、米カリフォルニア(California)州パサデナ(Pasadena)のNASAジェット推進研究所(Jet Propulsion LaboratoryJPL)から行う。

 この後NASAでは、ロボットアームの結合部4か所の作動試験、さまざまな温度下における作動試験、さらに探査機の3脚下に設置されたカメラの撮影テストを実施するとしている。

 火星土採取はフェニックスの最重要ミッションで、ロボットアームが採取した土を科学者らが分析し、生命体存在に不可欠な水や有機鉱物の有無などを調べる。(c)AFP