チリのモンテベルデの住居跡、「南北アメリカで最古」と判明
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![チリのモンテベルデの住居跡、「南北アメリカで最古」と判明](https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/b/2/810wm/img_b284990297cd7da7952983c069e6cfb9144141.jpg)
【5月13日 AFP】チリ南部のモンテベルデ(Monte Verde)の住居跡は1万4000年前のものであり、南北アメリカでは最も古い居住跡であることが確認されたとの論文が、9日の米科学誌「サイエンス(Science)」に発表された。
1976年に発見されたモンテベルデの住居跡は、サンティアゴ(Santiago)から南に800キロの泥炭湿原にある。これまでの発掘で、居住民が食料にしていたとみられる海草9種類が確認されているが、今回、放射性炭素年代測定によってこれらの海草が1万3980-1万4220年前のものであることが判明した。
これにより、モンテベルデの住居跡には、これまでに知られている南北アメリカで最古の居住地よりも1000年以上も前に人が住んでいたことが立証されたとしている。
研究者らは、同住居跡の年代が明らかになったことで、「人類は1万6000年以上前に、当時、陸地だったベーリング海峡を渡ってアメリカ大陸に移動した」とする一般的な仮説も裏付けられるとしている。(c)AFP
1976年に発見されたモンテベルデの住居跡は、サンティアゴ(Santiago)から南に800キロの泥炭湿原にある。これまでの発掘で、居住民が食料にしていたとみられる海草9種類が確認されているが、今回、放射性炭素年代測定によってこれらの海草が1万3980-1万4220年前のものであることが判明した。
これにより、モンテベルデの住居跡には、これまでに知られている南北アメリカで最古の居住地よりも1000年以上も前に人が住んでいたことが立証されたとしている。
研究者らは、同住居跡の年代が明らかになったことで、「人類は1万6000年以上前に、当時、陸地だったベーリング海峡を渡ってアメリカ大陸に移動した」とする一般的な仮説も裏付けられるとしている。(c)AFP