【4月22日 AFP】韓国の税関当局は21日、クローン技術で誕生した世界初の麻薬探知犬がすでに訓練を開始しており、6月には任務に就くと発表した。

「Tomorrow’s puppy(未来の子犬)」を略して「トピー(Toppy)」と名付けられた7匹のクローン犬は2007年、国が出資するプロジェクトのもと、3匹の代理母犬から生まれた。

 第1段階となる行動パターンと遺伝子の質の検査には合格し、第2段階の訓練を終える6月には任務に就く予定だという。

 3億ウォン(約3100万円)を投じたプロジェクトは、2005年に世界初のクローン犬を誕生させた李柄千(Lee Byung-Chun)氏が率いている。李氏はゴールデンレトリバーの麻薬探知犬チェイス(Chase)の体細胞核を使ってトピーを誕生させた。

 プロジェクト責任者Lim Jae-Yong氏によると、技術を習得済みの麻薬探知犬のクローン犬の訓練は、通常の犬の訓練より容易だという。「プロジェクトは成功した。クローン犬が麻薬探知犬として使われるのはこれが初めてだ」と付け加えた。(c)AFP