【AFP】ロシア連邦宇宙局(Roskosmos)のアナトリー・ペルミノフ(Anatoly Perminov)局長が、昔から縁起が悪いとされる数字の「13」を避けるため、次の宇宙船の名称変更を考えているようだ。宇宙局の広報担当者が14日明らかにした。

 広報担当者は局長の話として、「ロシアでは多くの人が『黒ネコ』『月曜日』『13』などの悪い迷信を信じている。だから次の宇宙船は名称を変えた方がいい」と伝えた。

 韓国人初の宇宙飛行士、イ・ソヨン(Yi So-Yeon)さんが今月搭乗したロシアの宇宙船は「ソユーズTMA-12(Soyuz TMA-12)」。次のミッションに使われる宇宙船は「ソユーズTMA-13(Soyuz TMA-13)」の予定だが、局長は「ソユーズTMA-14(Soyuz TMA-14)」を支持している。

 ソ連時代、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地(Baikonur cosmodrome)で打ち上げ前に恒例の「幸運を呼ぶ儀式」を行ってきた宇宙飛行士にとって、縁起担ぎは珍しいことではない。例えば、打ち上げ前夜の宇宙飛行士は『砂漠の白い太陽(White Sun of the Desert)』という旧ソ連のクラシック映画を鑑賞する。この映画は宇宙飛行士3人が犠牲になった1971年6月の「ソユーズ11号」の事故後、幸運をもたらす映画との評判を得るようになった。(c)AFP