【4月10日 AFP】「一目惚れ」と呼ばれるものが実際に存在しているとの研究結果が、9日の米誌「Evolution and Human Behaviour(進化と人間行動)」に発表された。

 英ダラム大学(Durham University)、セントアンドルーズ大学(University of St. Andrews)、アバディーン大学(University of Aberdeen)の研究チームは、20代の異性愛者700人を対象に調査を行った。

 その結果、異性との関係が長続きするものなのか、あるいは一夜限りのものなのかを、相手の顔を一目見た瞬間に判断していることが分かった。研究によると、あごの形、鼻の大きさ、目の大きさなどから微妙な性的信号が発せられているのだという。

 アバディーン大学のベン・ジョーンズ(Ben Jones)氏は「これまで多くの研究が、健康に関することや内向性といった性格など、多くのことを顔から判断できることを示してきた。しかし、顔から発せられる信号で恋愛関係のタイプまで判断できるとした研究は今回が初めてだ」と語る。

 男らしい性格と判断される特徴は、角張ったあご、大きな鼻、平均より小さな目など。このような特徴を持った男性は、短期間の関係を求めていると判断されることが多い。

 一夜限りの関係を望んでいると判断される女性は、唇が厚く、目が平均より大きいなどの特徴を持った、男女両方から見て最も魅力的に見えるタイプだという。

 だが、こうした顔の特徴による判断について、人はいつでも自信を持っているわけではないと、ダラム大学のリンダ・ブースロイド(Lynda Boothroyd)氏は話す。「手掛かり」があまりにも微妙だからだ。

 一方で、顔の好みは非常に強く判断に影響し、第一印象は相手が将来の恋人になるのか敵になるのかを判断する、一要素となりうることを示していると指摘する。

 153人を対象に行ったある調査では、写真からその人物が意図していることを、72%の人が正しく判断したという結果が出ている。(c)AFP