北米大陸への人類移住は1万4300年前、大便化石調査で判明
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【4月4日 AFP】人類は北米大陸に今から1万4300年以上前、つまりこれまで考えられていたより1000年ほど前から生息していたとする研究結果が、3日の米科学誌サイエンス(Science)に発表された。
研究を行ったのは、米オレゴン大学(University of Oregon)とデンマーク・コペンハーゲン大学(University of Copenhagen)の科学者からなる研究チーム。オレゴンの砂漠地帯にある古代の洞穴から発見された人間の大便の化石から採取したDNAを放射性炭素による年代測定法で調べた。
その結果、化石にはアジアを起源とする現代の先住アメリカ人特有の遺伝子型が含まれ、約1万4340年前のものであることが判明。北米大陸への移住がこれまで考えられていたより1000年以上も前に行われていたことが分かった。
これまでの定説は、紀元前約1万3000年のクロービス(Clovis)文化で発見された石器の分析に基づくもの。この説では、シベリア(Siberia)に住んでいた人々が、大陸を覆っていた氷河にできた氷のない道を通って、かつてつながっていた大陸を渡って北米大陸に移住したとされている。
しかし、大便化石の調査結果は、この道ができる数百年前に氷冠の南側に人がいたことを示しているという。(c)AFP
研究を行ったのは、米オレゴン大学(University of Oregon)とデンマーク・コペンハーゲン大学(University of Copenhagen)の科学者からなる研究チーム。オレゴンの砂漠地帯にある古代の洞穴から発見された人間の大便の化石から採取したDNAを放射性炭素による年代測定法で調べた。
その結果、化石にはアジアを起源とする現代の先住アメリカ人特有の遺伝子型が含まれ、約1万4340年前のものであることが判明。北米大陸への移住がこれまで考えられていたより1000年以上も前に行われていたことが分かった。
これまでの定説は、紀元前約1万3000年のクロービス(Clovis)文化で発見された石器の分析に基づくもの。この説では、シベリア(Siberia)に住んでいた人々が、大陸を覆っていた氷河にできた氷のない道を通って、かつてつながっていた大陸を渡って北米大陸に移住したとされている。
しかし、大便化石の調査結果は、この道ができる数百年前に氷冠の南側に人がいたことを示しているという。(c)AFP