【3月11日 AFP】(12日写真追加)米航空宇宙局(NASA)は米東部夏時間11日午前2時28分(日本時間同日午後3時28分)、日本人宇宙飛行士の土井隆雄(Takao Doi)さんら7人が乗るスペースシャトル「エンデバー(Endeavour)」を、フロリダ(Florida)州ケープカナベラル(Cape Canaveral)のケネディー宇宙センター(Kennedy Space Center)から打ち上げた。

 打ち上げから30秒間、フロリダの海岸には明るい光が満ち、53秒後にはシャトルは音速の約2倍の時速2425キロに到達した。

 打ち上げから2分後、ロケットブースターの切り離しに成功。外部燃料タンクを切り離し、9分後には無事地球の周回軌道に入った。12日には国際宇宙ステーション(International Space StationISS)にドッキングする予定となっている。

 エンデバーは日本の実験棟「きぼう」の部品を搭載。米国、ロシア、欧州に続いて日本も有人宇宙施設建設事業に本格的に参加することになる。

 今回はISSでのミッションとしては過去最長の16日間で、5回計30時間の船外活動が予定されている。

「きぼう」の完成までには3段階あるが、完成時には実験棟としてはISS最大の規模になる。日本は宇宙開発に100億ドル(約1兆円)を投じている。(c)AFP/Jean-Louis Santini