米軍が偵察衛星の撃墜準備に、発射は天候次第
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【2月21日 AFP】米軍は20日、有毒物質を満載しながら制御不能となった米偵察衛星を大気圏突入前にミサイルで撃墜する準備に入った。撃墜が行われれば、米国のミサイル防衛能力を世界に知らしめることになるとみられている。
米軍は天候の回復を待っていたが、太平洋の波が高く、海軍艦艇が衛星に向けミサイル発射を行うための位置に就くことができず、天候状態を見守っているという。
衛星撃墜は同日、スペースシャトル「アトランティス(Atlantis)」が米フロリダ(Florida)に帰還したため、海軍がミサイルを発射する機会が訪れた。だが、国防総省(Pentagon)高官によると、今月29日には撃墜の機会を失うという。
米政府は衛星撃墜について、衛星の機密情報を隠そうとしているのでもなく、中国が2007年1月に気象観測衛星をミサイルで破壊したことに対抗して、技術を誇示しようとしているのでもないとしている。
同省は19日、特別に改良された迎撃ミサイル2発を搭載したイージス艦レイクエリー(USS Lake Erie)が、衛星撃墜のため太平洋上で配置に就いていることを明らかにした。
また、2発が撃墜に失敗した場合に備え、迎撃ミサイル1発を搭載した誘導ミサイル駆逐艦ディケーター(USS Decatur)が待機している。(c)AFP/Daphne Benoit
米軍は天候の回復を待っていたが、太平洋の波が高く、海軍艦艇が衛星に向けミサイル発射を行うための位置に就くことができず、天候状態を見守っているという。
衛星撃墜は同日、スペースシャトル「アトランティス(Atlantis)」が米フロリダ(Florida)に帰還したため、海軍がミサイルを発射する機会が訪れた。だが、国防総省(Pentagon)高官によると、今月29日には撃墜の機会を失うという。
米政府は衛星撃墜について、衛星の機密情報を隠そうとしているのでもなく、中国が2007年1月に気象観測衛星をミサイルで破壊したことに対抗して、技術を誇示しようとしているのでもないとしている。
同省は19日、特別に改良された迎撃ミサイル2発を搭載したイージス艦レイクエリー(USS Lake Erie)が、衛星撃墜のため太平洋上で配置に就いていることを明らかにした。
また、2発が撃墜に失敗した場合に備え、迎撃ミサイル1発を搭載した誘導ミサイル駆逐艦ディケーター(USS Decatur)が待機している。(c)AFP/Daphne Benoit