【2月18日 AFP】米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「アトランティス(Atlantis)」の乗組員らは16日、宇宙からの生中継で地上向けの記者会見を行い、欧州の実験棟「コロンバス(Columbus)」の国際宇宙ステーション(International Space StationISS)への設置作業を終えた感想を語った。

 設置作業に従事した乗組員は、無重力空間に慣れるまで時間を要したが「コロンバス」の設置任務は成功したと語った。

 ドイツからアトランティスミッションに参加したハンス・シュリーゲル(Hans Schlegel)飛行士は、「(宇宙では)皆さんが想像する以上に時間が飛ぶように過ぎていく。宇宙空間での作業のほかにも、例えば歯磨きなど日常の行動1つにも大変な努力を伴う」と宇宙空間での苦労を語った。

 また、米国防総省が発表した制御不能となった偵察衛星のミサイルによる撃墜計画について乗組員は「アトランティス」の帰還への影響はないとの考えを示した。米海軍は、太平洋上艦艇からのミサイル撃墜は「アトランティス」の帰還後に行うと発表している。

 ミッションを終えた「アトランティス」は18日にISSから切り離され、20日に地球へ帰還する予定。(c)AFP