【2月13日 AFP】4月8日にロシアの宇宙船ソユーズ(Soyuz)で国際宇宙ステーション(International Space StationISS)へ向かう韓国初の宇宙飛行士、高山(コ・サン、Ko San)さん(30)の歴史的任務に、宇宙食として加工された韓国の漬物、キムチが「同行」することになった。

 13日の韓国当局の発表によると、同国の第一線の科学者たちは、キムチの発酵を促す乳酸菌を含まない「宇宙食キムチ」を特別開発した。現在、ロシア宇宙当局の承認を待つばかりだという。

 韓国原子力研究所(Korea Atomic Energy Research Institute)によると、キムチに通常含まれる乳酸菌は宇宙空間では毒性を持つことが分かっていた。「キムチの乳酸菌は通常では有益な微生物だが、無菌状態下では宇宙飛行士の健康に対する脅威になりうる」という。

 同研究所によると、宇宙食キムチを開発した国営の食料研究機関では、そのほかの韓国食の宇宙食化も進めている。同機関で開発されたインスタント麺やシナモンティー、生の無農薬食品などはすでにロシア側の使用承認を受けている。高さんはISSで8日間にわたりさまざまな実験を行う予定だ。(c)AFP