【1月24日 AFP】バスの到着が遅れている場合、あせって目的地まで歩くよりものんびり待っていた方が良いことを、米国の数学者チームが明らかにした。

 米ハーバード大学(Harvard University)と米カリフォルニア工科大学(California Institute of TechnologyCaltech)の数学者チームは、バスが遅れた場合、「待つ」と「歩く」のどちらが最善策かを計算する数式を導き出した。

 数式には、バス経路に含まれるバス停の数、バス経路の距離、バスの速度、歩行速度、最初のバス停に特定の時間にバスが到着する確率などの変数が含まれる。

 計算の結果、「最初のバス停で待つのが良い」との結論が得られた。歩いた場合、次のバス停に着く前にバスに追い越される可能性が比較的高くなる。

「直観的に分かることだが、最善策はのんびり待つことだ」と数学者らは指摘する。

 ただし、目的地までの距離が1キロ以内で、バスの運行間隔が1時間以上ある場合は、歩く方が賢明だという。

 研究成果は米コーネル大学(Cornell University)のオープンアクセスの電子図書館に発表されたほか、26日の英科学誌ニュー・サイエンティスト(New Scientist)に掲載される。(c)AFP