【1月15日 AFP】米航空宇宙局(NASA)の水星探査機「メッセンジャー(MErcury Surface, Space ENvironment, GEochemistry, and Ranging spacecraftMESSENGER)」が日本時間15日午前4時、水星に200キロの距離まで接近した。

 太陽系で最も小さく一番内側にある水星への接近は、1975年3月のNASAのマリナー10号(Mariner 10)以来となる。マリナー10号による水星探査は表面積の約45%にとどまっており、今回メッセンジャーは、残る55%の未知の領域を至近距離から撮影する。

 NASAは15日にも、メッセンジャーから約1300枚の画像をはじめとするデータ受信を開始する見通し。

 2004年8月に打ち上げられたメッセンジャーは、天体の重力圏から離脱するときの力を利用して加速する「フライバイ」をすでに地球で1回、金星で2回行っている。今後、2008年10月と2009年9月の2回にわたって水星フライバイを行い、2011年に水星の周回軌道に入り、1年間の最終調査を行う。

 6年半の長旅を完了後、メッセンジャーの移動距離は78億キロに達する。(c)AFP

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