【12月25日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は21日、直径約50メートルの小惑星が、1月30日に75分の1の確率で火星に衝突する可能性があることを明らかにした。

 NASAの地球接近天体計画(Near Earth Object ProgramNEOP)事務局によると、「2007WD5」と呼ばれるこの小惑星は、地球から遠ざかりつつあるため正確な移動経路の予測は難しいが、火星に衝突すれば直径約1キロほどのクレーターができるとみられている。これほどの衝突が起きるのは極めてまれなことだという。

 小惑星は11月、地球から750万キロほど離れた地点を通過した。火星に衝突しない場合、数年後か数十年後に戻ってきて地球に接近する可能性もあるが、科学者らによると、地球に被害をもたらす危険はないという。

 小惑星の衝突場所によっては、NASAの火星偵察周回機「マーズ・リコネサンス・オービター(Mars Reconnaissance Orbiter)」や火星探査車「オポチュニティー(Opportunity)」と「スピリット(Spirit)」などでクレーターを観測するという。(c)AFP