【12月18日 AFP】韓国慶尚大学(Gyeongsang National University)の研究チームが赤色蛍光タンパク質(RFP)の遺伝子を操作し、暗所で紫外線を当てると発光するクローンネコを作り出すことに成功した。同国科学技術省が12日、明らかにした。

 RFP遺伝子を持つクローンネコが作られたのは世界初。ヒトの遺伝的疾患の治療法研究や、ヒトと同様の疾患を患った(クローン)モデル再生ができるため、特筆すべき技術だと同省は指摘する。

 このクローンネコはターキッシュアンゴラ種で、1月と2月に産まれた。1匹は死産だったが、残り2匹は順調に成長している。

 研究チームを率いる同大学の孔一根(コン・イルグン、Kong Il-keun)教授によればこの技術は、「ヒトと同じ病気を患ったクローン動物に適用することができる」ほか、ネコの遺伝子疾患のうち250種類ほどはヒトでも見られることから「幹細胞治療の発展にも寄与」し、絶滅の危機にあるトラ、ヒョウ、ヤマネコなどのクローン化にも役立つという。(c)AFP