【11月18日 AFP】英デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)紙は17日、クローン羊「ドリー(Dolly)」を誕生させた英エディンバラ大学(Edinburgh University)のイアン・ウィルマット(Ian Wilmut)教授が、ヒトクローン胚(はい)研究の断念を決定したと報じた。

 これは、京都大学(Kyoto University)の山中伸弥(Shinya Yamanaka)教授らが研究する手法の方がより有望と判断したため。山中教授らは、胚を使用せず、マウスの皮膚細胞から幹細胞を作り出すことに成功している。

 一部の研究者によると、ドリーを誕生させるために用いた手法は全体的な成功率が低く、また多数の卵子が必要とされるという。(c)AFP