「かぐや」が月周回軌道に
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【10月5日 AFP】日本の衛星「かぐや(Kaguya)」が月周回軌道に乗ったと、宇宙航空研究開発機構(Japan Aerospace Exploration Agency、JAXA) が5日、発表した。「かぐや」は米国のアポロ計画以来の本格的な月探査衛星。
JAXAは、先月国産ロケットで打ち上げた「かぐや」が、「順調に運行していることを確認した」と発表。
「かぐや」は、月の起源と進化の研究データ収集を目的としており、月面の上空100キロの軌道を回る。
日本は2020年までに宇宙飛行士を月に送る目標を設定しているが、このところ日本の国産ロケット打ち上げ計画は失敗が続き、その自信が揺らぎつつあった。
2003年11月には、打ち上げ直後にロケットのブースターが分離に失敗、偵察衛星を搭載したロケットを発射10分後には爆破・廃棄せざるを得なかった。
その1か月前には、中国が米露に次ぎ史上3番目となる有人宇宙飛行に成功しており、日本の失敗は際だっていた。中国は船外活動や宇宙船のドッキングをめざし計画を進めている。
今回「かぐや」を周回軌道に乗せ、月飛行レースで一歩先んじた日本は、数か月後には同様の衛星を打ち上げる中国やインドと激しい競争を展開する見通しだ。(c)AFP
JAXAは、先月国産ロケットで打ち上げた「かぐや」が、「順調に運行していることを確認した」と発表。
「かぐや」は、月の起源と進化の研究データ収集を目的としており、月面の上空100キロの軌道を回る。
日本は2020年までに宇宙飛行士を月に送る目標を設定しているが、このところ日本の国産ロケット打ち上げ計画は失敗が続き、その自信が揺らぎつつあった。
2003年11月には、打ち上げ直後にロケットのブースターが分離に失敗、偵察衛星を搭載したロケットを発射10分後には爆破・廃棄せざるを得なかった。
その1か月前には、中国が米露に次ぎ史上3番目となる有人宇宙飛行に成功しており、日本の失敗は際だっていた。中国は船外活動や宇宙船のドッキングをめざし計画を進めている。
今回「かぐや」を周回軌道に乗せ、月飛行レースで一歩先んじた日本は、数か月後には同様の衛星を打ち上げる中国やインドと激しい競争を展開する見通しだ。(c)AFP