【6月11日 AFP】グーグル(Google)のプライバシーポリシーは最悪であり、全体的に低レベルの大手インターネット企業の中でも際立って低い-ネット上の人権保護を訴える英国の団体「プライバシー・インターナショナル(Privacy InternationalPI)」(本部:ロンドン)が10日、このような報告書を発表した。

 報告書は、ネット企業20社以上を対象に、プライバシーの保護状況を6段階に分類した。それによると、インターネット検索最大手のグーグルは、最低の「プライバシー保護に敵対的」にランクされた。また、ヤフー(Yahoo)とAOLは、下から2つ目の「プライバシーにとって相当の脅威」に、マイクロソフト(Microsoft)は下から3つ目の「プライバシー保護意識の深刻な欠如」に、それぞれ分類された。最高ランクの「プライバシーに優しい」の評価を獲得したところは1つもなかった。

 報告書は、「グーグルのプライバシーに対する姿勢には、他社をはるかに上回るおびただしい欠陥と、敵対的姿勢が見受けられた。グーグルは膨大なユーザー情報を収集し、オンライン広告企業のダブルクリック(Double Click)買収を通じてさらにその蓄積を増やそうとしている」と、懸念を表明した。

 報告書はさらに、一部ネット企業にもグーグルのような「プライバシーを軽視する姿勢」はあるとしながらも、「グーグルほどのレベルでプライバシーを脅かす状況に至っている企業はほかにない」と指摘した。

 グーグルは、「報告書の内容は不正確」と反論している。(c)AFP