【9月18日 AFP】米国民の過半数がインターネットにアクセスするために携帯電話を使用しているとの調査結果を16日、米調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)が発表した。パソコンよりも携帯電話をネット接続の主要な手段として使っている人が増えているという。

 同調査に答えた携帯電話ユーザーのうち、63%がインターネットへの接続に携帯電話を使っていた。米国民の91%が携帯電話を持っていることから、調査結果を基に換算すると、国民全体の57%が「携帯電話でネット接続する人」といえる。

 また「携帯電話でネット接続する人」のうち、ノートパソコンやデスクトップパソコン、タブレット型端末ではなく、携帯電話をインターネット閲覧の主要手段としている人は34%だった。

 この「ネット接続の主要手段が携帯電話の人」は、全携帯電話ユーザーの21%を占め、若年層や非白人、収入や教育水準が比較的低い人に多かった。

 非白人の携帯電話ユーザーのうち、アフリカ系米国人の約74%、ヒスパニック系では68%が「携帯電話でネット接続する人」だった。

 また「ネット接続の主要手段が携帯電話の人」の割合は、年収が3万ドル(約300万円)未満の層では45%と、7万5000ドル(約750万円)以上の層の27%を大きく上回った。

 この調査は、4月17日から5月19日にかけて、2252人の米国の成人を対象に実施された。
 
 過去の調査によると、米国の成人のうち、インターネットに簡単にアクセスできるスマートフォン(多機能携帯電話)を持つのは56%程度となっている。(c)AFP