【8月5日 AFP】英国で人権活動家や記者ら女性8人がマイクロブログのツイッター(Twitter)上で脅迫や嫌がらせを受けたとして警察が捜査している問題で、英国でツイッターを運営する英ツイッター社のトニー・ワン(Tony Wang)ゼネラルマネジャーは3日、被害者に謝罪し、嫌がらせ行為に対するルールを強化する方針を明らかにした。

 ワン氏はツイッターへの投稿で、一連の嫌がらせ行為について「到底、許容できるものではない」とコメント。「個人として、被害を受けた女性たちに謝罪する」「現実世界で容認できないことは、ツイッターにおいても容認されない」などと述べ、利用者を守るためにさらなる改善を進めると約束した。

 英国では前週、英紙幣の図柄に19世紀の英女性作家ジェーン・オースティン(Jane Austen)の肖像を採用するよう呼び掛ける運動を行っていた女性権利活動家のキャロライン・クリアドペレス(Caroline Criado-Perez)さんや女性記者、女性議員らのツイッターカウントに対し、脅迫や嫌がらせの投稿が相次ぎ、英ロンドン警視庁(Scotland Yard)が「悪意のある通信」の疑いで8件の捜査を開始している。投稿の中には爆破予告や性的暴行の脅迫もあり、これまでに容疑者2人が逮捕されている。

 一連の騒動を受けて立ち上げられたツイッターに「嫌がらせ報告ボタン」の設置を求めるオンライン請願には、12万人以上が署名した。

 ワン氏と米ツイッター本社の安全性部門責任者デル・ハービー(Del Harvey)氏は、ツイッターでの嫌がらせ投稿を禁じる明確なルールを導入すると発表。サイト上に「嫌がらせ報告ボタン」を設置するほか、報告された嫌がらせに対処する人員を増やすと述べた。(c)AFP