【7月29日 AFP】英警察当局は28日、マイクロブログのツイッター(Twitter)上で女性権利活動家の女性にレイプの脅迫など嫌がらせのメッセージを大量に送り付けた疑いで、男(21)を逮捕した。

 被害に遭ったのは女性権利活動家のキャロライン・クリアドペレス(Caroline Criado-Perez)さん。英国の新紙幣の図柄に女性の肖像を取り入れるよう求める運動を主導していた。

 運動のかいあって英中央銀行のイングランド銀行(Bank of England)は24日、2017年から流通する新10ポンド紙幣の図柄に19世紀の英女性作家ジェーン・オースティン(Jane Austen)の肖像を採用すると発表したが、その後、クリアドペレスさんのツイッター・アカウントに嫌がらせのメッセージが送り付けられ始めたという。

 クリアドペレスさんから通報を受けたロンドン・カムデン(Camden)特別区の警察当局によると、嫌がらせのメッセージは1時間に50件のペースで12時間にわたって送られ続けたという。

 ロンドン警視庁は、中西部マンチェスター(Manchester)に住む男を「不法な嫌がらせ行為」の容疑で逮捕したと発表した。

 野党・労働党(Labour Party)は、運営元のツイッター社が嫌がらせメッセージに適切に対応しなかったと批判している。また、この事件を受けて、嫌がらせメッセージの通報ボタンをツイッター画面に導入するよう求めるオンライン請願サイトが立ち上げられている。(c)AFP