【7月16日 AFP】韓国政府は16日、官庁サイトやニュースサイトなどがハッキングされた先月の事件について、北朝鮮による犯行とみていることを明らかにした。

 韓国の未来創造科学省は、6月25日から7月1日までのサイバー攻撃で、北朝鮮が実行したとされる過去の事件で用いられていたIPアドレスが、少なくとも1つ使われていたと発表。同省のPark Jae-Moon氏は「北朝鮮が攻撃の背後にいると信じている」と記者団に語った。

 今年3月に韓国の放送局3社と銀行のコンピューターネットワークで障害が発生したサイバー攻撃についても、北朝鮮の情報機関の犯行だったと韓国当局は断定している。先月の攻撃で用いられたマルウエア(悪意のあるソフトウエア)は、3月20日のサイバー攻撃で使用されたものの亜種だったと、Park氏は語った。

 北朝鮮は、2009年と2011年にも韓国の金融機関や政府機関を標的にしたサイバー攻撃を行ったとされている。(c)AFP