ベネズエラ刑務所相、フェイスブックをやめるよう国民に呼びかけ
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【7月11日 AFP】米当局の市民監視プログラムを暴露した米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者の亡命受け入れを表明しているベネズエラ政府の閣僚が、国民に交流サイト(SNS)フェイスブック(Facebook)の利用をやめるよう呼びかけた。米政府の監視対象となる恐れがあるというのが理由だ。
ベネズエラのイリス・バレラ(Iris Varela)刑務所相はツイッター(Twitter)で次のように警告した。「ベネズエラ国民の皆さん、あなた方のフェイスブックアカウントを停止してください。あなた方は知らない間にCIAへの情報提供者になっているんですよ!スノーデンの事件を見てください!」
さらにバレラ刑務所相は「グリンゴ(米国人)のスパイ活動」の被害者たちは、「正当な補償」を求める訴訟を起こし、米政府を破産に追い込むべきだと主張した。
ロシア・モスクワ(Moscow)の空港で身動きがとれなくなっているとみられるスノーデン容疑者は、米国で裁判にかけられるのを避けるため27か国に亡命を申請している。
だが、6月23日に香港(Hong Kong)からモスクワのシェレメチェボ(Sheremetyevo)空港に到着したスノーデン容疑者のパスポートは無効になっているため、トランジット(乗り継ぎ)エリアを出る手段があるのかは不透明だ。
米国家安全保障局(National Security Agency、NSA)のIT関連の契約職員だったスノーデン容疑者は、NSAがフェイスブックをはじめとする大手インターネット企業から膨大な量の個人情報を収集していることを暴露した。(c)AFP