【6月26日 AFP】米グーグル(Google)は25日、ハッカーがわなを仕掛けたり、ネットユーザーをおびき寄せたりしているウェブサイトの所在地を示す世界地図を、同社の透明性レポート(Transparency Report)に新たに追加した。

「オンラインにおける最も大きな2つの脅威は、皆さんのコンピューターを支配することができる悪意のあるソフトウエアと、パスワードなどの個人情報を入力させようとだますフィッシング詐欺だ」と、グーグルのエンジニア、ルーカス・バラード(Lucas Ballard)氏はブログに投稿した。「そこで本日、透明性レポートに新たなセクションを立ち上げ、マルウエアとフィッシング攻撃の発信元に光を当てる」

 この新セクションは、ユーザーが偽の銀行サイトやウイルスが仕掛けられたウェブサイトに移動しようとする際に警告を表示する「セーフブラウジング(Safe Browsing)」プログラムの情報を基にしている。セーフブラウジングはグーグルが2006年に立ち上げた。

「現在は1日最大1万サイトについて警告を発している。この技術は他のブラウザーにも提供しているので、およそ10億ユーザーの安全の手助けをしている」とバラード氏は述べた。

 この新セクションは「google.com/transparencyreport」に追加された。インドと中欧がマルウエアのホットスポットであることを示す地図も掲載されている。(c)AFP