【5月23日 AFP】米マイクロブログのツイッター(Twitter)は22日、セキュリティー機能を強化すると発表した。大手メディアなどのアカウントを標的としたサイバー攻撃が相次いだことを受けての措置という。ログインの際に2段階の認証方式を選べるようにし、本人確認を徹底する。

 新しい2段階認証機能の利用を希望するユーザーは、あらかじめ電子メールアドレスと携帯電話番号を登録しておく必要がある。通常のログイン手続きの際に携帯電話にツイッターから認証コードが送信され、これを入力することで2回目の認証が行われる仕組みだ。

 ツイッターでは、フランス通信(AFP)、米AP通信(Associated Press)、英経済紙フィナンシャル・タイムズ(Financial TimesFT)など大手ニュースメディアのアカウントがハッカーに乗っ取る事件が相次いでいる。4月には、乗っ取られたAP通信のツイッターアカウントから米ホワイトハウス(White House)で爆発がありバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が負傷したとの偽情報が流され、株式市場が混乱する事態となった。

 2段階認証機能について米ペース大学(Pace University)のジェームズ・ガバティ(James Gabberty)教授(情報システム学)は、ある程度は評価できるとした上で「応用の方法次第だ」と述べ、認証に用いる携帯電話会社と、インターネットのプロバイダーは別にするのが好ましいと指摘した。また、これでツイッターのセキュリティー問題が解決したわけではなく、パスワードの強化や頻繁な変更といった安全対策は引き続き必要だと強調した。(c)AFP