米グーグルのペイジCEO、声帯の部分まひを公表 経営は続行
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【5月15日 AFP】(一部更新)米グーグル(Google)の共同創設者で最高経営責任者(CEO)のラリー・ペイジ(Larry Page)氏(40)は14日、声帯が部分的にまひしていることを明らかにした。グーグルの経営は続行するという。
ペイジ氏は同社のSNSグーグルプラス(Google+)で、同氏が昨年のグーグルの主要イベントに謎の欠席をした理由や、かすれた小声で話すことが多かった理由を説明している。
この発表は、米サンフランシスコ(San Francisco)で開かれるグーグルの開発者向け年次会議のわずか2日前に行われた。昨年の同会議では、ペイジ氏がステージに登場せず、ペイジ氏の健康について臆測が広がっていた。
「幸いにも多少回復したので、自宅と職場で必要なことは全てできるようになった。しかし私の声は以前よりもソフトになった。私は長時間話すと以前よりうんざりするようになった。おそらく私の話を聞く人にとっても同じだろう」
ペイジ氏は小規模のイベントでスピーチする際にもマイクを使い、金融アナリストとの四半期の業績発表でも静かな声でしゃべることが知られていた。
■まず左の声帯がまひ
ペイジ氏はおよそ14年前、ひどい風邪でのどを痛めた後、左の声帯がまひしていると診断された。当時、医師は原因を特定できなかったが、ウイルスにより声帯の神経が損傷を受けたのではないかと推測されたという。
「通常よりも少し声が小さいので一部の人は少し変だと思ったかもしれないが、この症状が私に重大な影響を及ぼすことはなかった。だが、もう一方の声帯はどうなってしまうのだろうと、自然と疑問に思うことはあった」「でも、声帯の片方がまひした後に続いてもう一方もまひすることは極めてまれだと教えられた」
しかし、昨年半ばに風邪をひいたペイジ氏は、再びかすれた声になった。医師らに、2つ目の声帯も部分的にまひしたと告げられたという。
ペイジ氏によると原因は特定されていないという。10年ほど前に甲状腺の炎症を起こしたことがあったが、医師らは声帯のまひとは無関係だとみている。「声帯の神経の障害は、呼吸にも影響を及ぼす。それで、私の有酸素容量のピーク時における運動能力も多少低下した」
「(グーグル共同創業者の)セルゲイ・ブリン(Sergey Brin)は、私が言葉を慎重に選ぶようになったからCEOとして向上したのではないかと言っている」「だから驚くべきことに、全体として私はとても幸運だと感じているよ」
■研究を支援、情報共有呼び掛け
ペイジ氏は、資産の一部を投じてボイスヘルス・インスティチュート(Voice Health Institute)の研究を支援する計画だ。研究を率いるのは、2年前に歌手のアデル(Adele)の声帯の手術を手がけて注目を集めたハーバード大医学部(Harvard Medical School)とマサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital)ボイスセンターのスティーブン・ゼイテルズ(Steven Zeitels)医師だという。
またペイジ氏は、グーグルプラスにオンライン調査へのリンクを掲載し、同じような症状を持った人々に情報の共有を呼び掛けた。
「失うものの中で、声はおそらく最も容易に埋め合わせができる」と、シリコンバレーのアナリスト、ロブ・エンダール(Rob Enderle)氏は語る。「声を失ってからも人々はしっかりと仕事をしている。それにペイジ氏は、テキスト音声変換技術が洗練されてきた時代にデジタル企業で働いているのだからね」(c)AFP/Glenn Chapman
ペイジ氏は同社のSNSグーグルプラス(Google+)で、同氏が昨年のグーグルの主要イベントに謎の欠席をした理由や、かすれた小声で話すことが多かった理由を説明している。
この発表は、米サンフランシスコ(San Francisco)で開かれるグーグルの開発者向け年次会議のわずか2日前に行われた。昨年の同会議では、ペイジ氏がステージに登場せず、ペイジ氏の健康について臆測が広がっていた。
「幸いにも多少回復したので、自宅と職場で必要なことは全てできるようになった。しかし私の声は以前よりもソフトになった。私は長時間話すと以前よりうんざりするようになった。おそらく私の話を聞く人にとっても同じだろう」
ペイジ氏は小規模のイベントでスピーチする際にもマイクを使い、金融アナリストとの四半期の業績発表でも静かな声でしゃべることが知られていた。
■まず左の声帯がまひ
ペイジ氏はおよそ14年前、ひどい風邪でのどを痛めた後、左の声帯がまひしていると診断された。当時、医師は原因を特定できなかったが、ウイルスにより声帯の神経が損傷を受けたのではないかと推測されたという。
「通常よりも少し声が小さいので一部の人は少し変だと思ったかもしれないが、この症状が私に重大な影響を及ぼすことはなかった。だが、もう一方の声帯はどうなってしまうのだろうと、自然と疑問に思うことはあった」「でも、声帯の片方がまひした後に続いてもう一方もまひすることは極めてまれだと教えられた」
しかし、昨年半ばに風邪をひいたペイジ氏は、再びかすれた声になった。医師らに、2つ目の声帯も部分的にまひしたと告げられたという。
ペイジ氏によると原因は特定されていないという。10年ほど前に甲状腺の炎症を起こしたことがあったが、医師らは声帯のまひとは無関係だとみている。「声帯の神経の障害は、呼吸にも影響を及ぼす。それで、私の有酸素容量のピーク時における運動能力も多少低下した」
「(グーグル共同創業者の)セルゲイ・ブリン(Sergey Brin)は、私が言葉を慎重に選ぶようになったからCEOとして向上したのではないかと言っている」「だから驚くべきことに、全体として私はとても幸運だと感じているよ」
■研究を支援、情報共有呼び掛け
ペイジ氏は、資産の一部を投じてボイスヘルス・インスティチュート(Voice Health Institute)の研究を支援する計画だ。研究を率いるのは、2年前に歌手のアデル(Adele)の声帯の手術を手がけて注目を集めたハーバード大医学部(Harvard Medical School)とマサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital)ボイスセンターのスティーブン・ゼイテルズ(Steven Zeitels)医師だという。
またペイジ氏は、グーグルプラスにオンライン調査へのリンクを掲載し、同じような症状を持った人々に情報の共有を呼び掛けた。
「失うものの中で、声はおそらく最も容易に埋め合わせができる」と、シリコンバレーのアナリスト、ロブ・エンダール(Rob Enderle)氏は語る。「声を失ってからも人々はしっかりと仕事をしている。それにペイジ氏は、テキスト音声変換技術が洗練されてきた時代にデジタル企業で働いているのだからね」(c)AFP/Glenn Chapman