拳銃部品の3D印刷用ファイル、別サイトに再投稿 米政府の規制及ばず
このニュースをシェア
【5月13日 AFP】拳銃用の組立部品を「印刷」できる世界初の3Dプリンター用ファイルが10日、ファイル共有サイト「ザ・パイレート・ベイ(The Pirate Bay)」で発見され、ファイルをインターネット上から排除しようとする米政府の試みを回避したことが明らかになった。
3Dプリンターを利用した銃器のオープンソース開発を推進する米テキサス(Texas)州の非営利団体「ディフェンス・ディストリビューテッド(Defense Distributed)」は9日、米国務省(State Department)の強い要請に対応し、単発式の小型拳銃「リベレーター(Liberator)」を製作できるこのファイルをネット上から取り下げた。
国務省はディフェンス・ディストリビューテッドに接触したことを認めたものの、詳細は明らかにしなかった。同省国防貿易管理課(Directorate of Defense Trade Controls)は、米国の武器輸出の監視と許可を担っている。
ただ国務省の規制のタイミングが遅かったのは明らかで、パイレート・ベイへのファイル再投稿を未然に防ぐことはできなかった。同サイトは、映画や音楽の著作権侵害とのつながりを批判されている。
3Dプリンターは既に極端な高額製品ではなくなり、ラップトップ・コンピューターの最高級機種とほぼ同額で購入できる。一例を挙げると、ブルックリン(Brooklyn)を拠点とするメーカーボット(MakerBot)は、デスクトップ型3D印刷機「レプリケーター2(Replicator 2)」を2199ドル(約22万円)で販売し、納品までの期間を1週間内としている。
メーカーボットはコネティカット(Connecticut)州ニュータウン(Newtown)の小学校で銃乱射事件が発生した後、半自動ライフル部品のCADファイルを、自社のCADデータライブラリー「Thingiverse」から削除した。同ライブラリーではペン立てやランプシェード、卓上扇風機、顕微鏡のオープンソース・デザインが人気を集めている。(c)AFP/Robert MacPherson
3Dプリンターを利用した銃器のオープンソース開発を推進する米テキサス(Texas)州の非営利団体「ディフェンス・ディストリビューテッド(Defense Distributed)」は9日、米国務省(State Department)の強い要請に対応し、単発式の小型拳銃「リベレーター(Liberator)」を製作できるこのファイルをネット上から取り下げた。
国務省はディフェンス・ディストリビューテッドに接触したことを認めたものの、詳細は明らかにしなかった。同省国防貿易管理課(Directorate of Defense Trade Controls)は、米国の武器輸出の監視と許可を担っている。
ただ国務省の規制のタイミングが遅かったのは明らかで、パイレート・ベイへのファイル再投稿を未然に防ぐことはできなかった。同サイトは、映画や音楽の著作権侵害とのつながりを批判されている。
3Dプリンターは既に極端な高額製品ではなくなり、ラップトップ・コンピューターの最高級機種とほぼ同額で購入できる。一例を挙げると、ブルックリン(Brooklyn)を拠点とするメーカーボット(MakerBot)は、デスクトップ型3D印刷機「レプリケーター2(Replicator 2)」を2199ドル(約22万円)で販売し、納品までの期間を1週間内としている。
メーカーボットはコネティカット(Connecticut)州ニュータウン(Newtown)の小学校で銃乱射事件が発生した後、半自動ライフル部品のCADファイルを、自社のCADデータライブラリー「Thingiverse」から削除した。同ライブラリーではペン立てやランプシェード、卓上扇風機、顕微鏡のオープンソース・デザインが人気を集めている。(c)AFP/Robert MacPherson