【3月31日 AFP】米特許商標局(US Patent and Trademark OfficeUSPTO)が米アップル(Apple)の人気商品である小型タブレット端末「iPad mini(アイパッドミニ)」の商標登録出願を拒絶していたことが、30日までに分かった。

 拒絶はおおむね形式的なものとみられており、アップルは7月24日までにiPad miniと大きいサイズのタブレット端末「iPad(アイパッド)」の違いや独自性について反論することができる。

 このほど内容が明らかになった1月24日付の拒絶理由通知は、「iPad mini」は「出願商品の特徴または特性を記述しているに過ぎない」と指摘。商標の構成部分「i」「pad」「mini」に言及し、「この事例では(商標の)個別部分と全体的結果の双方が出願商品の記述であり、インターネット接続機能を有するタブレット型コンピューターで構成される小型携帯端末機器に関連して、独自の、あるいは特有の、非記述的な意味を創出していない」と付け加えている。
 
 また、USPTOの審査官は、アップルが出願書類と併せて出願商品のサンプルを提出せず、代替措置として当該商品のウェブサイトに関する情報を提供した点も批判。出願書類に「商品の写真あるいは文章による十分に詳細な説明を添付せず、ほとんど当該製品の注文に必要な情報/注文のためのウェブリンクのみだったに近い。このため、単なる宣伝広告資料のようだった」と述べている。(c)AFP